年末のご挨拶、父の日、上司や友人へのお礼。お酒を贈りたいけれど、ワインやウイスキーは定番すぎる。そんなときに選択肢に入れてほしいのが、クラフトジンだ。
とはいえ、ジンは銘柄ごとの個性が強い。「相手の好みが分からない」「ジンを飲み慣れていない人だったら、どう飲めばいいか困らせてしまうかも」という心配もある。この記事では、実際に飲んできた筆者の経験から、贈る相手に合わせた4つの贈り方を紹介する。
迷ったらこの3つ
- 好みが分からない相手に:季の美³ テイスティングセット(200ml×3本)。京都の和のジンを3種類飲み比べられる
- ジンを飲み慣れていない相手に:好きなジン+フィーバーツリーのトニック。届いたその日においしいジントニックが作れる
- ジン好きの相手に:モンキー47。47種のボタニカルで、ジン好きほど喜ぶ特別な1本
クラフトジンがギフトに向いている3つの理由
- 開けてからも長く楽しめる:アルコール度数の高い蒸留酒なので、ワインのように数日で飲み切る必要がない。自分のペースで少しずつ楽しめる
- 飲み方の幅が広い:ストレート、ソーダ割り、ジントニック、カクテルまで。お酒の強さや好みを問わず楽しめる
- ボトルが美しく、話のネタになる:クラフトジンはボトルのデザインやボタニカル(香りの素材)にストーリーがあり、渡すときの会話のきっかけになる
贈り方は4タイプ:相手に合わせて選ぶ
| 贈り方 | こんな相手に | 代表例 |
|---|---|---|
| ① 飲み比べセット | 好みが分からない、いろいろ試してほしい | 季の美³、ROKU+YUZU YUKIMI EDITION |
| ② ジン+トニック | ジンを飲み慣れていない | 好きなジン+フィーバーツリー |
| ③ 特別な1本 | ジン好き、お酒にこだわりがある | モンキー47、ジン・マーレ、No.3 |
| ④ グラスを添える | 家飲みをもっと楽しんでほしい | うすはりグラスなど |
① 好みが分からないなら「飲み比べセット」
200mlほどの小瓶が数本入った飲み比べセットは、ギフトにちょうどいい。1本あたりの量が少ないので、普段ジンを飲まない人でも気負わずに開けられるし、複数の味を試すうちに「自分の好み」が見えてくる。
季の美³ テイスティングセット(200ml×3本)
京都蒸溜所の「季の美」シリーズ3種を飲み比べられるセット。お米から造ったスピリッツに、柚子、檜(ヒノキ)、玉露、山椒、生姜など日本の素材を合わせた、和のクラフトジンだ。筆者は3本セットを実際に買って飲み比べた。
- 季の美 京都ドライジン:柚子の明るいシトラス、檜の静謐なウッディさ、玉露の奥深い香りが上品に立ち上がる。口当たりは丸く柔らかいのに、山椒や生姜のピリッとした刺激もある
- 季の美 勢(せい):同じボタニカルをアルコール度数54度で仕上げた力強い1本。スパイシーでドライなので、マティーニやギムレットなど強めのカクテルに向く
- 季のTEA:宇治の老舗茶舗と組んだ、お茶が主役のジン。ホワイトチョコレートのような甘くクリーミーな香りがある変わり種で、筆者はまだベストな飲み方に出会えていない。ソーダで割って、お茶の香りを静かに楽しむのが良さそうだ


個人的な好みで言えば、普段飲みにはサントリーの「六」のほうが好きだ。ただ、ブランド感や高級感では季の美が一枚上手。贈り物としての格は十分で、「自宅のカクテルに和のスパイスでひと工夫したい」という人には特に喜ばれるはずだ。

ROKU〈六〉+YUZU YUKIMI EDITION 200mlセット
サントリーのジャパニーズクラフトジン「ROKU〈六〉」と、2026年10月に数量限定で発売された「YUZU YUKIMI EDITION」の200ml瓶を組み合わせたギフトセット。YUZU YUKIMI EDITIONは、ROKUに使われる6種の和素材のうち、冬が旬の柚子の香りを際立たせた冬限定の1本だ。越前和紙に柚子と雪の結晶を描いたパッケージも、季節の贈り物にふさわしい。
ROKUは筆者が家に常備している1本で、ソニック(ソーダとトニックのハーフ)にして和食の晩酌に合わせるのが定番だ。限定版はまだ飲めていないが、いつものROKUとの飲み比べは間違いなく楽しいはず。和食好きの相手にぴったりのセットだ。

② ジンを飲み慣れていない相手には「ジン+トニック」
相手がジン好きでない場合、良いジンを1本もらっても「どうやって飲めばいいんだろう」と困らせてしまうことがある。そこでおすすめなのが、トニックウォーターを一緒に贈ること。届いたその日に、グラスと氷さえあればおいしいジントニックが作れる。
添えるなら、断然フィーバーツリーだ。天然のキニーネを使ったプレミアムトニックで、甘さ控えめ。クラフトジンの香りを邪魔せずに引き立ててくれる。正直なところ、フィーバーツリーとセットでもらったら、どんなジンでもまずおいしく飲めるはずだ。

組み合わせの例
- 季の美・ROKU・モンキー47など、香りのしっかりしたジン × プレミアム・インディアントニック(王道の組み合わせ)
- ジン・マーレや桜尾など、ハーブや柑橘が華やかなジン × メディタレニアントニック(地中海ハーブ入りで、より軽やか)
6種類のフィーバーツリーを2本ずつ詰め合わせた飲み比べセットなら、ギフト対応の箱入りで、ジンと一緒に贈りやすい。「ジン30ml:トニック90ml、ライムを少し搾る」という簡単なメモを添えれば、ジンに馴染みのない相手でも迷わない。

③ ジン好きには「特別な1本」
相手がすでにジン好きなら、定番では物足りない。自分ではなかなか買わない、ストーリーのある1本を選びたい。
モンキー47:ジン好きへのギフトの決定版
ドイツ・黒い森で造られる、47種類のボタニカルを使ったアルコール度数47度のプレミアムジン。香りが万華鏡のように変わり、ストレートでじっくり味わうと、その複雑さに驚く。薬瓶のような茶色のボトルと猿のラベルも印象的で、「47種のボタニカルで47度」という話は、渡すときの会話のきっかけにもなる。ジン好きほど喜ぶ、まず外さない1本だ。

そのほかのおすすめ:相手の好みに合わせて
- 料理好き・イタリアンやスペイン料理好きに:ジン・マーレ。オリーブやローズマリーが香る地中海のジンで、食事と合わせやすい
- マティーニ好き・クラシック派に:No.3 ロンドンドライジン。英国王室御用達のワイン商が手がける、ジュニパーが力強い正統派
- 国産にこだわりたいなら:桜尾。広島の柑橘が華やかに香る、手頃な価格の国産クラフトジン



④ 家飲み好きには「グラス」を添えて
ジンと一緒に、ジントニック用の背の高いグラスや、口当たりの薄いうすはりグラスを添えるのもおすすめだ。グラスが変わるだけで、家の1杯がぐっとバーに近づく。お酒だけより「選んでくれた感」も伝わりやすい。

ジンを贈るときの注意点
- のし・ギフト包装:対応の有無は販売店ごとに違う。注文前に商品ページで確認しておきたい
- 年末は早めに:12月は配送が混み合うので、日付指定ができるかも含めて余裕をもって注文する
- 20歳未満の方への贈答は不可:お酒の贈り物は、20歳以上の方へ
よくある質問
Q. 普段ジンを飲まない人にも喜ばれる?
喜ばれる。ただし1本だけだと飲み方に困ることもあるので、飲み比べセットにするか、フィーバーツリーのトニックを添えて「ジントニックにしてね」と一言伝えるのがおすすめだ。
Q. 予算の目安は?
季の美³のテイスティングセットは7,000円前後、ROKU YUZU YUKIMI EDITIONは200mlの希望小売価格が1,600円(税別)。価格は時期や販売店によって変わるので、購入時に確認してほしい。
Q. 開封後はどう保存すればいい?
しっかり栓をして、直射日光の当たらない涼しい場所に置けば常温で大丈夫。ワインのように数日で味が落ちることはないので、ゆっくり楽しめる。
まとめ:相手の顔を思い浮かべて、贈り方を選ぶ
好みが分からなければ飲み比べセット、ジンに馴染みがなければトニックを添えて、ジン好きには特別な1本を。クラフトジンは、贈る相手の顔を思い浮かべながら選ぶ時間も楽しいギフトだ。今年の贈り物の候補に、ぜひ加えてみてほしい。
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