季の美(KI NO BI)京都ドライジンの味と飲み方をレビュー|柚子・檜・玉露が香る、贈り物にもなる和のクラフトジン

京都で生まれたクラフトジン「季の美(きのび)」。お米から造ったスピリッツに、柚子、檜(ヒノキ)、玉露、山椒、生姜といった日本の素材を合わせた、和のクラフトジンの代表格だ。

個人的な好みを先に言ってしまうと、普段飲みならサントリーの「ROKU(六)」のほうが好きだ。ただ、ブランド感や高級感では季の美が一枚上手。京都の街で、季の美の世界観を体感できる「季の美ハウス」にも足を運んだ筆者が、その魅力を紹介する。

季の美はこんな人におすすめ

  • 自宅のカクテルに「和のスパイス」でひと工夫したい人
  • 上品で、ブランド感のある和のジンを探している人
  • ジン好きの相手への、格のある贈り物を探している人

味の特徴:柚子の明るいシトラス、檜の静謐なウッディさ、玉露の奥深い香り。丸く柔らかな口当たりに、山椒や生姜のピリッとした刺激

目次

季の美の基本スペック

生産京都蒸溜所(京都市)
ベーススピリッツお米から造ったライススピリッツ
主なボタニカルジュニパーベリー、柚子、檜、玉露、山椒、生姜、赤紫蘇など11種
仕込み水酒どころ・伏見の軟水
造り方ボタニカルを性質ごとに6つのグループに分けて別々に蒸溜し、あとからブレンドする

ボタニカルを一度にまとめて蒸溜せず、柑橘やスパイスなど性質ごとに分けて蒸溜してからブレンドするのが、季の美の大きな特徴だ。それぞれの素材の香りが、ぼやけずに輪郭をもって感じられる。

味と香りのレビュー

グラスを近づけると、まず柚子の明るいシトラスが立ち上がる。その奥に、檜の静謐なウッディさと、玉露の奥深い香り。どの香りも主張しすぎず、上品にまとまっている。

口に含むと、お米のスピリッツらしい丸く柔らかな口当たり。それでいて、後半に山椒や生姜のピリッとした刺激がきちんと顔を出す。柔らかさと刺激のバランスが、季の美の魅力だと思う。

▼ 季の美 京都ドライジン(700ml)

ROKU(六)との違い

同じ「和のクラフトジン」として、よく比べられるのがサントリーのROKUだ。

季の美ROKU(六)
印象上品で繊細。ブランド感・高級感があるバランスが良く、毎日の晩酌に寄り添う
香りの特徴柚子・檜・玉露、山椒と生姜の刺激桜・柚子・煎茶・山椒など、6種の和素材
おすすめの場面特別な夜、和のカクテル、贈り物普段の晩酌、和食と合わせて
筆者の好み贈るなら季の美普段飲みならROKU

おすすめの飲み方

① ジントニック:柚子ピールや山椒を添えて

柚子の香りが活きるジントニックは、まず試したい飲み方だ。ライムの代わりに柚子の皮を添えたり、実山椒を数粒落としたりすると、季の美の「和のスパイス」がさらに際立つ。トニックは、甘さ控えめのフィーバーツリーがよく合う。

② ゆずギムレット:季の美ハウスの1杯

京都の「季の美ハウス」では、季の美を使ったカクテルを楽しめる。筆者がいただいたのは、柚子を効かせたギムレット。柚子の香りと季の美のボタニカルが重なり合う、ここでしか飲めない1杯だった。

京都の季の美ハウスで飲んだゆずギムレット
季の美ハウスでいただいた、ゆずギムレット

③ ネグローニ:樽熟成版で奥行きを

大阪・堂島の「Bar Juniper」では、季の美の樽熟成版を使ったネグローニをいただいた。樽由来の芳醇な甘みが、カンパリの苦味やベルモットの甘みと絡み合い、深く長い余韻を残す。季の美は、こうした強めのカクテルにも負けない骨格を持っている。

Bar Juniperで飲んだ季能美カスクエイジドのネグローニ
Bar Juniperで飲んだ、季の美の樽熟成版のネグローニ

姉妹品「季の美 勢」と「季のTEA」

季の美には、個性の異なる姉妹品がある。筆者は3本セットを買って飲み比べた。

  • 季の美 勢(せい):季の美と同じボタニカルを、アルコール度数54度で仕上げた力強い1本。スパイシーでドライなので、マティーニやギムレットなど強めのカクテル向き
  • 季のTEA:宇治の老舗茶舗と組んだ、お茶が主役のジン。ホワイトチョコレートのような甘くクリーミーな香りがある変わり種。筆者はまだベストな飲み方に出会えていないが、ソーダで割ってお茶の香りを静かに楽しむのが良さそうだ

3種類を飲み比べられる200ml×3本のテイスティングセットは、ギフトボックス入りで贈り物にもぴったりだ。

京都の「季の美ハウス」を訪ねて

京都には、季の美の世界観を体感できる「季の美ハウス」がある。落ち着いた和の外観の建物に入ると、入口には蒸溜器をかたどったオブジェ。ハウスオリジナルのジンの説明を読みながら、季の美を使ったカクテルを味わえる。京都を訪れたら、ぜひ立ち寄ってほしい場所だ。

※筆者が訪れた際は20時閉店だった。営業時間は変更になる場合があるので、訪問前に公式サイトで確認してほしい。

季の美ハウスの場所や、近くの老舗バー「K6」へのはしごの様子は、こちらの訪問記で詳しく紹介している。

よくある質問

Q. 季の美は初心者でも飲みやすい?

口当たりが丸く柔らかいので、ジントニックやソーダ割りなら初心者でも飲みやすい。ただし、価格帯はやや高めなので、最初の1本ならROKUで和のジンに慣れてから、次の1本として選ぶのもおすすめだ。

Q. 贈り物にするなら?

ブランド感があり、京都の和のジンというストーリーもあるので、ギフトに向いている。好みが分からない相手なら、3種類を飲み比べられるテイスティングセットが喜ばれる。

まとめ:特別な夜と、大切な人への1本に

季の美は、柚子・檜・玉露の上品な香りと、山椒や生姜の刺激をあわせ持つ、京都らしい和のクラフトジンだ。毎日の晩酌ならROKU、特別な夜や大切な人への贈り物なら季の美。そんな使い分けで、和のジンの楽しみ方はぐっと広がる。

📖 もっと知りたい方へ:ジンの産地と「テロワール」|土地がジンの味を変える理由

🎁 季の美は、ふるさと納税の返礼品としてもらうこともできる。

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この記事を書いた人

外資系コンサル出身の管理職。出張先のバーでジンフィズを嗜むのが至福の時間。「デートでワインリストを攻略したい」とワインエキスパート資格を取り、勢いでブルゴーニュを自転車走破。現在はクラフトジン沼に没入し、自宅には常に複数のボトルが並んでいます。ワインの知識を活かしてジンの香りをわかりやすく紐解き、大人の知的好奇心を満たす教養をお届けします。

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