クラフトジン入門ガイド|はじめての方へ:最初の1本から家飲み・バーまで

数種類のジンを並べた自宅のバーコーナー

日々の数字やロジックから離れ、自分を取り戻すオフの時間。私にとってのそれは、出張先のオーセンティックバーで静かに「ジンフィズ」を傾けることでした。

かつてはワインエキスパートの資格を取り、ブルゴーニュを自転車で巡るほどのワイン愛好家だった私。しかし、大阪の「Bar Juniper」で出会った一杯のジントニックが、その価値観を根底から覆しました。無色透明の液体の中に、植物(ボタニカル)の香りが複雑な和音のように重なり合う。その知的な味わいに魅了され、すっかり「ジン沼」に浸かることになりました。

このページでは、これからクラフトジンを楽しみたい方に向けて、当サイトの記事を5つのステップで案内します。

迷ったらまずこの3記事から

目次

Step 1. ジンを知る:香りの主役「ジュニパーベリー」

ジンの入り口は、決して敷居の高いものではありません。まずは今夜、行きつけの店で何気なく「ジントニック」を頼んでみてください。

ライムの爽やかさと炭酸の奥に潜む、森のような、針葉樹のような独特の香り。その主役こそが、ジンの命とも言える「ジュニパーベリー」という植物です。「この香りはどこから来ているのか?」と少し意識を向けるだけで、いつもの一杯がぐっと面白くなります。

ジンとクラフトジンの違いや、ジンの種類について知りたい方はこちら。

Step 2. 最初の1本を選ぶ

外で飲んだ一杯が気になり始めたら、次は家で飲んでみる番です。クラフトジンに「初心者向け」という段階はありません。普段飲んでいるお酒(ハイボール、ワイン、日本酒など)から、自分に合う入り口を選ぶのが一番です。

実際に飲んだ銘柄のレビューも参考にしてください。

  • ROKU(六):和食に寄り添う、家に常備したい1本
  • 棘玉:スパイシーで力強い国産ジン
  • 桜尾:柑橘が華やかな広島のジン
  • モンキー47:ギフトにも喜ばれるプレミアムジン

Step 3. 家飲みの環境を整える

家で何杯か作るうちに、「良いボトルを買ったはずなのに、お店の味と何かが違う」と感じるはずです。ジントニックの約7割はトニックウォーター。トニック、グラス、氷を少し見直すだけで、家の一杯は驚くほど変わります。

さらに詳しく選びたい方はこちら:トニックウォーターのおすすめ4選/ジンに合うグラスの選び方/ガーニッシュのアイデア

Step 4. 飲み方を広げる

ソーダ割りやジントニックに慣れたら、ギムレットやジンフィズ、そして「カクテルの王様」マティーニへ。同じ1本のジンでも、飲み方を変えるだけでまったく違う表情を見せてくれます。

Step 5. オーセンティックバーの扉を開く

家の一杯がおいしくなると、「プロが作った一杯はどれほど違うのだろう?」と気になってきます。出張先の夜や休日の静かな夜に、見知らぬ街のオーセンティックバーの扉を開けてみましょう。

頼むのは、あえてシンプルな「ジンフィズ」や「マティーニ」。同じジン、同じレモン、同じ炭酸でも、氷の扱いやステアの回数、グラスの温度管理といったプロの技が加わるだけで、まったく別の一杯が生まれます。

筆者が訪れたバーの体験記はこちら:ミュンヘン「Schumann’s Bar」/大阪・堂島「Bar Juniper」

おわりに:まずは今夜の一杯から

5つのステップは、急いで駆け上がる必要はありません。まずは今夜、いつもの店でジントニックの香りに意識を向ける(Step 1)だけでも十分です。あるいは帰り道に、気になっていたボトルを1本買ってみる(Step 2)のも良いでしょう。

あなたの「いつもの一杯」が、少しだけ知的に、そしておいしくアップデートされる瞬間を、当サイト『ボタニカルの解剖学』が案内できれば幸いです。グラスを片手に、ごゆっくりお楽しみください。

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この記事を書いた人

外資系コンサル出身の管理職。出張先のバーでジンフィズを嗜むのが至福の時間。「デートでワインリストを攻略したい」とワインエキスパート資格を取り、勢いでブルゴーニュを自転車走破。現在はクラフトジン沼に没入し、自宅には常に複数のボトルが並んでいます。ワインの知識を活かしてジンの香りをわかりやすく紐解き、大人の知的好奇心を満たす教養をお届けします。

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